筑西市のJA北つくば協和野菜集出荷所と明野野菜集出荷所で1日から、こだまスイカの出荷が始まりました。JA管内の同市と桜川市は全国でも有数の産地。今年度は、11月下旬から定植作業が始まり、低温や乾燥の影響で栽培管理に苦労する部分はあったが、日照量に恵まれたことから成熟は良好。生育に好条件とされる日中と夜間の寒暖差があったため、糖度は高く、シャリ感も十分で良質なこだまスイカに仕上がりました。
出荷されたこだまスイカはJA北つくばこだま西瓜(すいか)部会の水柿和也さんと西村喜一郎さん、飯泉光一さんが収穫したもの。この日は3人合わせて296㌜(1㌜8㌔)を京浜市場に向けて出荷しました。
同部会は両市合わせて142人の生産者が約61㌶を栽培。冬場に暖房を使わないハウス栽培が主流で、高い糖度と大玉スイカに似たシャリ感が特徴の品種「スウィートキッズ」を中心に出荷します。出荷前には、JA職員らが試割りを行い、糖度や食味、形状など、条件を満たしたスイカだけを「紅(べに)の誘惑」のブランド名で京浜市場を中心に販売します。
今年度は約37万㌜の出荷量を見込み、販売金額11億円を目指します。出荷のピークは6月上旬で7月中旬頃まで出荷が続きます。
水柿さんは「今年も例年通り、糖度の乗った甘いスイカができた。最後まで、肥培管理を徹底し、良質なこだまスイカを消費者に届けられるよう努力していく」と意気込みを語っていました。