JA北つくば結城園芸部会秋冬白菜部は9日、結城市の江川多目的集会施設で、令和3年産秋冬ハクサイ統一目ぞろえ会を開きました。生産者やJA、結城地域農業改良普及センター、市場担当者ら約70人が参加し、結城ブランドハクサイ「ゆうきの菜黄味(なおみ)」の出荷最盛期に向け規格の統一を図りました。今年度は、10月中旬から出荷が始まり、生産者の徹底した肥培管理により順調に生育。品質・数量ともにも良好で、例年並みの出荷を見込んでいます。現在は、日量約7000~8000㌜(1㌜13㌔、15㌔)の出荷があり、最盛期は11月下旬から1月下旬頃で、ピーク時には日量約1万6000㌜の出荷を見込んでいます。
同部の濵野公男部長は、「今シーズンも昨年同様、厳しい販売状況が続いている。こうした中でも、有利販売につなげるために、良質なハクサイの出荷をお願いしたい」と部員らに呼び掛けました。
目ぞろえ会では、JA全農いばらき担当者が、販売情勢や他産地の状況を説明。市場6社の担当者が、サンプルのハクサイを半分にカットし、品質や形状などを確認しながら、外葉の付け過ぎに注意することや量目を徹底することなどを申し合わせました。市場担当者は、「結城のハクサイは高品質でなければならない。これからも肥培管理を徹底し、良質なハクサイを出荷してほしい」と強調していました。
JA管内の結城市は県を代表するハクサイの産地。「ゆうきの菜黄味」は、JAグループ茨城のオリジナル品種で、芯の部分が黄色で柔らかく甘みがあるのが特徴。同部は部員105人が約330㌶で作付けし、部員全員がエコファーマーを取得し生産履歴の記帳や農業生産工程管理(GAP)に取り組み、京浜市場を中心に約200万㌜の出荷を目指しています。