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抑制キュウリ出荷スタート

 桜川市大国玉のJA北つくばキュウリ選果場で、抑制キュウリの出荷と選果作業が18日から始まりました。初出荷は、同選果場部会の生産者ら11人が184コンテナを持ち込み、選果員らがキュウリの品質を確認した後、選果機で大きさや形を選別し、等級ごとにコンベヤーに乗り運ばれ、箱詰めにして約400㌜(1㌜5㌔)を市場へ向け出荷しました。

 今年度は、7月中旬ごろから定植作業が始まり、天候に左右されることなく順調に生育。生産者の徹底した肥培管理で、病害虫の発生も少なく、良質なキュウリに仕上がりました。また、昨年は、高温や乾燥などが原因でおこる空洞果の発生が見受けられたため、対策として、今年度から新たに、同部会員の9割以上が「まりん」という品種を導入しました。この品種は、初期から多収穫となり、高品質で秀品率が上がり、食味も良いことから、生産者の所得向上が期待できます。

 同部会は2002年に設立し、14年には主体的自主運営を始めました。選果部・販売対策部の専門部を設け、パート雇用の確保に努めながら安定した生産・販売に取り組んでいます。生産者24人が約7.6㌶で抑制キュウリを栽培し、出荷のピークは9月中旬から下旬で、日量約3000㌜の出荷を見込み、11月上旬まで出荷が続きます。今年度は出荷数量12万㌜、販売金額1億6000万円を目指しています。

同部会の小島敬部会長は「今シーズンから、新たな品種を導入したことにより、単価の底上げが期待できる。コロナ禍でも、消費があり無事に流通されていることをありがたく思う」と話していました。

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