県内でも有数の梨の産地、筑西市で梨「幸水」の出荷が26日から始まりました。同市布川のJA北つくば下館梨共同選果場では、同選果場部会員ら35人がコンテナ397㌜を搬入。選果員が、目視で1玉ずつ傷の有無や色合いなどを厳しく確認後、選果機で大きさや形を選別、等級分けし、10㌔の箱詰めにして約600㌜を京浜市場へ出荷しました。前日には、生産者らによる目ぞろえ会を開き、選果基準の統一を図りました。
今年度は、暖冬傾向で3月も気温が高い日が続いたため、開花時期が早まり、昨年よりも約1週間早い出荷スタートとなりました。また、梅雨の影響で、栽培管理には苦労したが、生産者の徹底した肥培管理により、みずみずしくシャリ感があり甘い梨に仕上がりました。
同部会の菊池時男場長は、「選果選別を徹底し、消費者に信頼される良質な梨を出荷していく」と意気込みを語っています。
同市は安政4年(1857年)から梨園を開いた日本最古の梨産地の一つで、県の銘柄産地の指定を受ける。同選果場部会員は42人の生産者が約33㌶を栽培。同選果場では、部会員らが運び込んだ新鮮な梨を、隣接する直売所で購入することができ、贈答用の梨を買いにくる客で毎年賑わいを見せています。梨「幸水」の出荷ピークは8月1日から7日頃で、日量約3000㌜の出荷が見込まれます。8月下旬からは「豊水」「あきづき」「新高」「新興」「にっこり」と品種をリレーしながら10月まで出荷が続きます。今年度は出荷数量7万5000㌜を見込み、販売金額2億5000万円を目指しています。