JA北つくば明野普通作部会は8日、筑西市竹垣のJA北つくば明野低温倉庫で水稲品種「にじのきらめき」の栽培講習会及び肥料試験の中間報告会を開きました。生産者や筑西地域農業改良普及センター、農研機構、片倉コープアグリ(株)、JA職員ら23人が参加し、今後の栽培管理について確認しました。今年の「にじのきらめき」の生育状況で、草丈は昨年と同様順調に生育し、茎数は5月中旬の日照不足により分げつがやや遅れたものの、現在は理想的な推移に近いものになっています。葉色は、現状やや淡いものの回復基調にあり、肥料の窒素分の溶出が始まったと推察され、幼穂形成期に合った状況となっています。
JA北つくば営農経済部の永田佳久部長は、「JA管内でも年々作付けが進み、今年は約350㌶に面積を拡大している。厳しい販売状況の中ではあるが、にじのきらめきについては、販売先から求められている品種であるため、高収量を目指してほしい」とあいさつしていました。
講習会では、普及センターの坪井真樹専門員が、調査圃場(ほじょう)から抜き取ってきた稲の茎をカッターで切り、幼穂長を確認。出穂期を予測し、追肥のタイミングなどを詳しく話した他、病害虫防除について説明していました。また、肥料試験の報告では、現在推奨している基肥一発肥料でも順調に生育しているが、試験肥料は後半に窒素が多く溶出することから、今後の生育と収量に期待ができます。
同部会は、19年産米から「にじのきらめき」の栽培に取り組み、現在は25人の生産者が66㌶を作付けし、10㌃あたり660㌔(11俵)の収量を目指し栽培に取り組んでいきます。