全国有数の産地である筑西、桜川両市の小玉スイカの出荷が3月9日から始まりました。作付け面積がもっとも多い協和地区では、1月の降雪被害でパイプハウス約200棟が全壊する被害を受けましたが、ハウスの修復が終わるまで定植時期を遅らせるなどの対応をして面積の減少は1.3ヘクタールにとどめました。出荷の遅れも心配されましたが、部会員らの徹底した栽培管理とハウスの修復作業によって、昨年より5日ほど早い初出荷となりました。
同日は目揃え会も開き、検査員や生産者らが出荷規格や等級基準などを確認。出荷始めからの有利販売に向けて目を合わせました。
こだま西瓜部会の大久保修一部会長は今回の災害を受け、多くの人から支援や激励の声が届き、あらためて小玉スイカに対する期待の大きさを感じたと言います。「毎年、天候不順によって数が読めない状況が続き市場やJAは苦労したと思います。今年は着果数が多く品質も良い。災害を乗り越え、支援してくれた人たちの期待に応えられるのが嬉しい」と話します。
同部会は生産者177人が約64ヘクタールで栽培。高い糖度と大玉スイカに似たシャリ感が特徴の品種「スウィートキッズ」を中心に出荷します。シーズンは3月中旬~7月中旬で、今年度は出荷数量38万ケースを目指します。