JA北つくば下館営農経済センターは7日、筑西市下館地区の圃場(ほじょう)3カ所で、水稲品種「にじのきらめき」の栽培管理講習会を開きました。生産者やJA、筑西地域農業改良普及センター、農研機構、片倉コープアグリ(株)、約30人が参加し、生育状況や今後の栽培管理について確認しました。
今年度の「にじのきらめき」は、過去2年間と比較してもほぼ同等で順調に生育しています。6月末時点で、7月25日頃の出穂が予測されるが、高温が予報されているため、出穂時期がさらに早まる可能性があります。
講習会では、普及センターの坪井真樹専門員がこれまでの気象概況や「コシヒカリ」と「にじのきらめき」の生育状況を説明し、サンプルの稲を手に「今年は、既に最高分げつ期を過ぎ、穂にならない弱小分げつの退化が始まっている。茎数をたくさんとっても収量が増えるわけではないので、無駄な分げつを取り過ぎないようにしてほしい」と呼び掛けました。また、追肥の判断や時期、施肥量などについて詳しく話し、病害虫防除対策では、いもち病や紋枯病、今後の発生に注意が必要なクモヘリカメムシの発生予測や防除方法について確認しました。
筑西、桜川、結城の3市にまたがるJA北つくばは、日本一の「にじのきらめき」の生産量を誇ります。2019年から栽培に取り組み作付けを推進。年々面積を拡大させ、今年度の契約農家戸数は145戸で、栽培面積は406.6㌶に及び、約2542㌧の収穫量を見込んでいます。