JA北つくばいちご部会は30日、筑西市西榎生のJA北つくば営農経済センターで、イチゴ「とちおとめ」の統一目ぞろえ会を開きました。生産者やJA、行政、市場担当者ら47人が参加し、出荷最盛期に向け品質・出荷規格の統一を図りました。今年度は、8月中旬頃の低温の影響で花芽分化が例年よりも1週間程度早かったことから、出荷時期が早まり、11月の出荷量は例年を大きく上回りました。品質は良好で、これから需要期に入るクリスマスに向けて、ピーク時には日量約8000パック(1パック260㌘)の出荷を見込んでいます。
目ぞろえ会では、JA全農いばらき担当者が全国のイチゴの入荷状況や他産地情勢を説明。市場4社の担当者がサンプルのイチゴを手に品質や形状などを確認しながら、市場到着時の色目をカラーチャート3くらいで出荷することを申し合わせました。市場担当者は、「大事な時期に入ってきているので、消費者からの信用を落とさないよう規格をしっかり守り、良質なイチゴの出荷をお願いしたい」と強調していました。
同部会は、エコファーマーの認証を受けた47人の生産者が約10.2㌶で「とちおとめ」と、県オリジナル品種「いばらキッス」を栽培。農業生産工程管理(GAP)や天敵を使った生物的防除法を導入した減農薬栽培なども積極的に取り入れ、高水準での販売に力を入れています。
同部会の間々田則夫部会長は、「これからも肥培管理を徹底し、良質で美味しいイチゴを消費者に届けていきたい」と意気込みを語っていました。
出荷のピークは12月上旬から1月上旬。5月下旬までに約143万パックの出荷を見込み、販売金額5億円を目指しています。