JA北つくば結城園芸部会茄子部は8日、結城市の江川多目的集会施設で令和3年産ナスの統一目ぞろえ会を開きました。生産者、JA、行政、市場関係者ら約40人が参加し、今後の有利販売に向け出荷規格の統一を図りました。
同部は、着果数が多く長期にわたり収穫できる品種「くろべえ」を主力に出荷しています。今年度は、4月中旬頃から定植作業が始まり、天候にも恵まれたことから順調に生育。豪雨や風などによる被害もなく、品質は良好で色見も良く、安定した出荷が見込まれます。
同部の田村供行部長は「昨年は、平均単価1㌜1580円と良い販売ができた。今シーズンも選果選別を徹底し、1600円台を目指していこう」と部員らに呼び掛けました。
目ぞろえ会では、全農いばらきの担当者が、他産地状況や販売情勢を説明。同部の役員らが等級別に並べたナスを、市場担当者らが手に取り、傷や形状、曲り、光沢などの選別基準を確認しました。また、ヘタの長さを5㍉程度に統一することや、梅雨入り後も肥培管理を徹底することなどを申し合わせました。市場担当者は「品質的にも、くろべえの評価は非常に高い。名前を売るのではなく、品質を売ってほしい」と強調していました。
同部は生産者34人が約5.8㌶で栽培。出荷所において品質検査を行い、シーズンを通して同部員とJA担当職員が、出荷されたナスの品質・規格を確認し、高品質なナスの出荷に力を入れています。今年度は、11月まで出荷が続き、出荷数量10万㌜(1㌜5㌔)販売金額1億6000万円を目指しています。